見たこと感じたこと

全ては文書力を上げるために

香港デモの全体像を客観的に捉えたい

現在香港での大規模なデモがSNSやニュースに大きく取り上げられている。

その中には、地下鉄で警察が催涙弾を投げ、

まるで戦場のような現場や黒服集団に埋め尽くされる香港の街光景が映されている。

 

この件について調べようとすると、「香港人は民主のために戦っている」、「香港警察がデモ参加者への暴力行為」、「第二の天安門事件」などのようなキーワードを使った記事が多く見られる。

そして、BBCニュースでも「デモ参加者はどうやって警察に立ち向かったのか」、

「警察が一日で催涙弾800発撃った」などのようなタイトルで報道をしている。

このように、ほぼ全てのメディアが香港側の肩を持っているように見える。

 

そうすると逆に、中国側の弁解も聞いてみたい。

現状、香港デモ参加者は積極的に国際発信しているが、中国側の人たちは自分の考えを世界に公開する人が少ない(私が調べた限りでは)。

 

この記事では中国側の考えを日本語に訳し、日本の皆さんに中国側の考えを知ってもらうことで、デモの全体像をより客観的に捉える一つの手がかりになればなと思い、記事を書くことにしました。

 

長文になりますが、どうか最後まで読んでくださると光栄です。

 

以下の内容はこちらのコメント欄から引用し、翻訳してまとめてます。

 

まず、香港デモの原因は「逃亡犯条例」についての改正になります。

現状の逃亡犯条例では、香港の逃亡者を台湾や中国大陸、マカオに移すことができない。それをできるようにするのが改正の法案。

なぜ香港市民はそれに反対するのかは検索すればすぐわかりますので、ここでは省略します。

 

そもそもなぜ今になって逃亡犯条例を改正することになったのか?
(いろんな意見があるが、一応オフィシャルな主張としては)

全ては、2018年2月、香港の19歳の男が台湾旅行中に同伴の女性を殺害した事件がきっかけになった。*1

事件後男は香港警察により捕まったが、条例により、台湾当局はその男を連れ戻して裁くことができない。

現状の法律上、香港警察はせいぜい窃盗や金関係の罪を男性に被せることで刑期を伸ばすことしかできなかった。それでも、せいぜい29ヶ月です、また獄中反省が見られる場合は刑期の2/3時に仮釈放できる。つまり法律上男は今年(2019年)の10月に刑務所から出られる。このような判決は女性の親族にはもちろん受け入れられない。親族の要求を元に、条例の改正の法案が挙げられた。

このような背景の下、改正の法案が出現し、今に至るということです。この案件は一つの例にすぎない、以前から中国大陸から香港へ逃亡した人は300万人にも及ぶ。

それにも関わらず、今の条例では逃亡者を十分に裁けない。

 

それでは、改正の法案が初めて挙げられ→香港デモ に至るまでのことをざっくり時系列順にまとめてお話しします。

 

→まず、改正の法案が挙げられ

→香港の商業界と法律界隈の人たちが反対

→政府は、改正の草案の一部を修正:

いくつかの商業に関する個人犯罪を移送対象から外し、また移送対象となる刑期のしきい値を1年以上から3年以上に上げた

→商業界は満足、が、法律業界は反対(理由は、香港の司法が独立で無くなる)

→政府は、さらに、移送対象となる刑期のしきい値を3年以上から7年以上に上げた

つまり、とある逃亡者の犯罪が刑期7年にも当たるのであれば、移送対象となる、そうでなければ移送はされないとのこと

→政府の譲歩はどうやら市民は受け入れなかった、6/9 香港で100万人のデモが行われた。

当時のデモの主催者は「条例の改正は、多くの香港市民を任意に逮捕し移送し、不公平な審判が行われるような状況にさらす」、「条例は政治犯を潰す道具だ」などの主張を広げた。それと同時に香港の弁護士団体、多くの宗教団体も改正反対の声を上げてた。そのうち、条例の影響や目的が、どんどん誇張されていく、例えば「任意の香港人も大陸に移送される」「中国政府の目的は我々を脅すこと、私たちから表現の自由を奪うのだ」。このような背景を元に、100万人の市民が街に出て行きデモに参加した。そのうち、数百人が香港特別行政区立法会の駐車場のゲートを破壊し、そこにいた警備員が負傷した。

以上が香港デモの初期段階の状況でした。

 

香港人たちの不安について、中国人としては理解はできるが、ただ与論や宣伝の影響であまりにも条例について多くの誤解が生まれている。これは条例をちゃんと読めばわかることだ。

条例では市民の不安を和らぐために多くの保障を付加している

  1. 移送対象となるのは、刑期が7年以上、かつ、37種の国際的に公認されている犯罪者
  2. 移送する際は、特区法院と香港特別行政区行政長官の両方の承諾を得る必要がある
  3. 条例では、移送しないと明記されている対象がある、*2

つまり、少なくとも法律上香港の新聞の自由や言論自由には影響しないということです。

 

==ここからが筆者の個人的な感想が入ります===

 

筆者は、実は最近香港旅行行ってきました。食べ物がとても美味しくて、人もとてもフレンドリーでした(落し物二回もして、二回とも通りすがりの人が拾ってくれました)、などなど旅の感想は置いといて。

 

街中を歩いてて、「Free HK」などのような香港市民の訴えをストレートに感じる落書きをよく見かけます(写真撮るの忘れましたが)、1枚目の写真は地下鉄に向かう途中、様々な訴えが付箋に書かれ貼られている。2枚目は地下の壁に「My Dear,民衆主義はいい物ですよ」という落書きがされている。

このように、自由、民主、人権、などなど今回の香港のところどころによくできます。

 ===感想終わり===

 

ただ、ここで言いたいのは、

香港がイギリスに統治されていた時代は、そもそもこのように街に出て、デモをする、公共の壁に付箋を貼るなどの行為すら許されていなかった。なぜなら所詮ただの植民地だったのだ。

 

ところで、その時と比べて、中国に返還された後はどうなったんだろう?

 

2003年に「基本法」に関するとある立案(詳細は自分で検索してください))がまた市民に反対され、そこで50万人が大規模なデモを行った。そのあと、当時の香港行政長官がその立案を取り消したのです。

以上からもうお分かりになったと思いますが、香港は香港人が思ってるより自由なところです。人権、言論の自由を守るために、政府は、これらの反乱を煽るような活動、スパイ活動も違法行為としていないのです。今回のマスメディアに取り上げられている警察の暴力については、最後の方に書きます。

 

また、こちらのサイトで香港と上海が中国にとっての関係を面白い例えで述べていました。(中国語から翻訳しました)

中国大陸にとって、上海は家の奥さん、香港は金使いの荒い彼女

2018年度の上海市の総財政収入が17973.57億、そのうち10865.47億が中国大陸に納めている。それに対して、1997年(返還された年)から2018年の間、もうかれこれ20年、この20年間、香港が中国大陸に納めた税金は0です。(ごめんなさい、記事ではこれらの数字の出ところが記載されていませんでした)

 

彼女と22年間も一緒に過ごしてきたのに、彼女は相変わらず、あなたよりずっと上の立場にいると思っている。あなたに対して文句ばかりを言い、全てのものに対してあなたが支払うべきと思っている。それよりもっとひどいのは、彼女は常にあなたの耳元で、元彼のいいところを話している。これが香港という彼女です。

 

===感想ゾーン===

上記の例えをみて、まさにそうだなと感じました。

 

最後に香港警察の暴力行為について

マスメディアなどでよく取り上げられていうのは、香港警察の暴力行為や催涙弾の恐ろしさ。筆者も最初は警察やりすぎだな、ひどすぎると思いました。ただ、このようなデモ集団側に偏った報道ばかり目にすることに気づいた。警察側が受けた暴力もたくさあるはず。なぜなら、どっちかが暴徒化すれば、片方もそうなるのです。少なくともツイッターでとある人が撮影した動画では、一人の警察がデモ参加者のような人を取り押さえようとした途端、四方八方から黒服集団が寄ってきて、その警察を地面に潰し、蹴り始めた。警察の行為が全部正しいとは言わないが、デモ参加者の行為も全て正しいではないことを言いたいのです。

暴徒化した人には力で制すしか他考えられないです。特に警察の場合は、このような暴徒化した参加者を鎮圧する義務を持っている、多くの参加者の中に無関係な人が混ざっても、警察は瞬時に区別はできないであろう。(警察の肩を持つわけではないが警察の気持ちになって考えて欲しいですね)

 

この件に関して、正義ってそれほどの意味を持たないと思いました。重要なのは平和であることだと思います。言いたいことまだいっぱいありますが、とにかく香港は好きなので、無事にいて欲しいです。

 

最後に、この記事が、今回香港の大規模なデモについて客観的に考える一つの材料に少しでもなれば、目的達成です!

 

最後まで読んでくださってありがとうございました!

 

 

*1:男は女の首を締め殺し、そのあと死体をスーツケースに入れ、翌日離れた公園の草むらに捨てた。終わったあと。男は何事もなかったのように香港に戻り、また殺した女性の銀行口座から19000HKドルを取り出した。

*2:政治罪は移送しない、死刑囚は移送しない、また新聞、言論、出版、学術に関する行為は移送対象にはならない。

日記みたいなもの:ちゃんと人に伝わる言葉で話す

初めてブログを作りました。

今までなんどもブログを開設しようかなと思っていたが、なかなか時間がなく、忘れることが多い。そして、めんどくさいともう自分もいた。

なぜ今になって、ブログを作ろうと思ったのか?

それは、近頃日本語で文章を書くことがだんだん少なっていることに気づいたのだ

以前は入試のため、小論文を書いたり、文章を読んだりしていたが、最近は怠けて、読書すらしていない。また、今の環境に慣れてきた自分は、周囲の人に甘える傾向があり、普段の会話で、ちゃんとした日本語を喋らず、意味さえ伝わればいいと思い、適当な言葉で誤魔化そうとしている。

日常会話であれば、日本語の正しさより、相手がウケてくれるなら(つまり、面白ければ)会話は進むし、友達も簡単に作れる。そうすればこれ以上日本語の勉強しなくてもだいたいうまくいくでしょと密かに思う自分がいた。

今思えば、このような考えはただの甘えだ。

自分の母国語は日本語ではないので、喋れないのは当然だという甘えしかないのだ。ちゃんとした言葉で伝わなければ、相手も表面的な返ししかしない、そして会話自体が薄っぺらくなる。そうなると会話の意味がなくなるし、話した相手も自分のことを知ることができない....

どっちも私が望んでる結果ではないので、せっかく今気づいたので、これからちゃんと人に伝わる言葉で話すことに努力する!!

また、文章力を上げるために、これからブログを始めます!

日本語の表現が不適切だった場合、ご指摘いただければ幸いです

よろしくお願いします(誰に言ってるのか..)